妻の出産、夫は何日休むのが正解?目的別おすすめ日数と休みの種類を解説

【結論】「何日休むべきか」に唯一の正解はありません。しかし、「退院日からの1週間」が最も重要。あなたの状況に合わせた最適なプランを見つけましょう。
「妻の出産、夫として仕事は何日休むのが普通なんだろう?」「立ち会いだけ?それとも数日?」その疑問、非常によくわかります。周りに聞いても状況は様々で、明確な答えが見つかりにくいですよね。この記事では、あなたの状況や目的に合わせた3つの具体的な「休み方プラン」と、どの休暇制度を使うべきかを徹底解説。読み終わる頃には、あなたのご家庭にとっての「正解」が見つかっているはずです。
この記事でわかること
- 状況に応じた3つの「休み方」プランと最適な日数
- 夫が使える3種類の休暇制度(有給、特別休暇、育休)
- 夫が絶対に休むべき「運命の1日」
- 【職種別】リアルなパパたちの体験談
結論:夫が休むべき日数は目的別の3パターン

「何日休むか」は、あなたが「何を一番大切にしたいか」で決まります。ここでは代表的な3つのプランをメリット・デメリットと共に紹介します。
① 短期集中プラン
3〜5日間
こんな人向け:
・長期の休みが難しい
・立ち会いと退院日を最優先したい
メリット:仕事への影響を最小限に抑えつつ、最も重要な瞬間をサポートできる。
デメリット:妻が一番大変な「退院後の数日間」のサポートが手薄になる。
② 基本の1週間プラン
7〜10日間
こんな人向け:
・産後の妻をしっかり支えたい
・新生児との生活リズムを一緒に作りたい
メリット:退院後の最も過酷な1週間を乗り切れる。夫も育児の当事者意識が芽生える。
デメリット:ある程度の引き継ぎが必要。職場の理解を得る努力が求められる。
③ 安心の2週間以上プラン
14日間以上
こんな人向け:
・初めての出産で不安が大きい
・両親などのサポートが望めない
メリット:妻が心身共に回復し、新しい生活に慣れるまで万全のサポートができる。
デメリット:育休制度の利用が前提。計画的な準備と交渉が必須。
どうやって休む?夫が使える3つの「休み方」

「何日休むか」が決まったら、次は「どの制度を使って休むか」です。主に3つの選択肢があります。
| 休み方 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| ① 年次有給休暇 | 給料が100%支給される | 残日数が減る。会社の繁忙期には断られる可能性も。 |
| ② 会社の特別休暇 (配偶者出産休暇など) |
有給を消費せず休める(給与は会社規定による) | 制度がない会社も多い。あっても2〜3日程度が一般的。 |
| ③ 育児休業制度 (産後パパ育休など) |
法律の権利なので、会社は拒否できない | 給付金(給料の約8割)になる。事前の申請が必要。 |
1週間以上休みたいなら、③の育児休業制度(特に産後パパ育休)の利用が最も確実で、おすすめです。育休制度の詳しい内容はこちらの記事で網羅的に解説していますので、ぜひご覧ください。
【最重要】夫が絶対に休むべき「運命の1日」とは?

「どうしても1日しか休めない!」という状況なら、迷わずこの日を選んでください。それは…、
母子ともに病院から「退院する日」です。
出産当日は、まだ病院スタッフというプロに囲まれています。しかし、退院日は違います。出産でボロボロの身体の妻が、か弱く泣き続ける新生児と、大量の荷物を抱え、初めて二人きりで自宅という「戦場」に帰還する日なのです。この日の夫のサポートは、妻にとって一生忘れられないほどの助けになります。
みんなの体験談:職種別・夫たちは出産で何日休んだ?

Aさん(32歳・営業職):有給で5日間。退院日を軸に取得
「取引先への影響を考え、育休ではなく有給を選びました。出産予定日付近のスケジュールを事前に調整し、妻の退院日から5日間連続で取得。退院後の役所手続きや買い出し、食事の準備をすべて担当しました。5日でもあっという間でしたが、妻からは『あの時休んでくれなかったら、心が折れてた』と言われました。」
Bさん(35歳・土木現場監督):交渉の末、重要な3日間を確保
「現場を長期間空けるのは不可能。でも家族も大事。上司に正直に相談し、『出産立会日、退院日、その翌日』の3日間だけは、何があっても休ませてほしいと交渉しました。その代わり、前後の土日は必ず出勤するなど、自分なりの誠意を見せたのが良かったようです。短くても、一番きつい時にそばにいれたのはよかったです。」
Cさん(38歳・医療従事者):産後パパ育休で2週間取得
「シフト制で不規則な上、人手不足。有給での長期休暇は難しかったため、法律の権利である『産後パパ育休』を2週間申請しました。申請時は少し渋い顔をされましたが、法律なので認めざるを得ません。医療従事者として、産後の母体がどれだけ大変か知っていたので、2週間しっかりサポートできて本当に良かったと思っています。」
Dさん(30歳・飲食店店長):特別休暇+有給で1週間確保
「サービス業なので、自分が休むとアルバイトのシフトに穴が空くのが一番の悩みでした。幸い、会社に配偶者出産休暇が3日あったので、それプラス有給を4日つけて、合計1週間休みました。2ヶ月前から全スタッフに頭を下げてシフト調整をお願いし、なんとか実現。感謝しかありません。」
「たかが数日も休めない」そんな会社で、本当に良いのですか?

もしあなたが、妻の出産という人生の一大事に際して、上司に「たった数日も休めない」と言われたり、休むことで嫌味を言われたりするようなら、その会社はあなたの人生を預けるに値する場所か、一度立ち止まって考えるべきかもしれません。
それは、あなたがワガママを言っているのではありません。社員の人生の節目を尊重できない会社の体質の問題です。今は出産でも、今後はどうでしょう?子どもの急な発熱、親の介護…その度に、あなたは肩身の狭い思いを強いられるのではないでしょうか。
あなたのいる職場が、あなたの強みを活かせていないだけかもしれません。例えば、あなたが今の職場で培った交渉力や調整能力は、別の会社では「家族を大切にする素晴らしい社員」として、もっと正当に評価されるはずです。今すぐ転職しなくても、外の世界にどんな会社があるか見てみるだけでも、気持ちが楽になりますよ。
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まとめ:日数を決めて、最高の形で家族を迎えよう

今回のポイント
- 休む日数は、「短期(3-5日)」「中期(1週間)」「長期(2週間以上)」の3パターンから、あなたの目的で選ぶ。
- 休み方は「有給」「特別休暇」「育休制度」の3種類。1週間以上なら育休が確実。
- どうしても1日しか休めないなら、迷わず「退院日」を選ぶべし。
- たかが数日の休みも認めない会社なら、将来のために環境を変える選択肢も視野に入れる。
出産時に夫が何日休むか。その答えは、夫婦で話し合って決めるのが一番です。この記事で紹介したプランや制度を参考に、「我が家にとってのベスト」を見つけてください。あなたがそばにいてくれる数日間が、妻にとっては一生の支えになります。勇気を持って、最高のお父さんになるための第一歩を踏み出しましょう!
